* 般若犬〜北極圏犬ゾリツアー〜 その9 *
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ログハウス(っていうか丸太小屋)に泊まった次の日だと思うのですが・・・

この日は確かワタシと友人、始めて二手に分かれて「お買い物」の撮影をしました。

ワタシは地元のスーパーマーケット、彼女は確か免税店とかそういう高級な所でした。(なんでだ?!まぁ買い物は自腹だからい〜んだけどさ(^_^;)。)

それまでの撮影は、カメラを意識せず、只この「フィンランド・ツアー」を傍目から撮影していたのですが、何故か途中で色々に変更・・・というかホントに行き当たりばったりに撮影は進んで、

いつの間にかメインがワタシ達では無く、同行添乗員の男性に移って「メイクオブツアー」になっちゃったり、なんだりかんだりで、まぁこの時だって驚く事はなかったんですが、

この日はワタシと友人がリポーターになって、カメラ目線で撮影をする、というモノでした。(げげ〜!)

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撮影しながらワタシの脳裏には、当時「ひょうきんユミちゃん」とかなんとかとの相性で親しまれていた「なるほど・ザ・わ〜るど」のリポーターの方の、そのハイ・テンションの様子が何度も何度も、頭の中で流れました(^_^;)。はは。

結局買いたいモノもそれ程なかったのでうすが、絵的に何にも買わないのではどうしようも無いので、それ程欲しくもなかったんだけれどもめずらしくてお手頃だった大理石の綿棒(お菓子の生地とかをのばすヤツ)を買いました。

ところがその綿棒は意外と高くて、当時学生だったワタシには結構痛い買い物でした(+_+)。オマケにそれがでかくて重くて・・・

日本に持って帰ってみたならば、ますますでっかく感じて、日本の小さな台所では持て余す様なシロモノでして、未だに一度も使っておりません(^_^;)。(希望の方がおられましたらお譲りします。送料負担して下さる方、ご連絡下さい。)

で、友人がお買い物をしている時はバンの中でお留守番。

そうそう、バンの中と言えば、バンの中で何か一度撮影したコトがあって、その時照明の方がバンの白い添乗に向けてライトを当てて、その反射による自然な明かりで撮影していたのが印象的でした。

それまでワタシってば(ライトなんて当てりゃあいいんだろ)なんて、めっそうも無い事を思っておりまして(万国のライト・マンの方ゴメンナサイ(>_<)!!)、いたく感動したのを覚えております。

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そして確か、そのお買い物の撮影が終わって、みなでヘルシンキに戻る為、空港に向かうコトになった・・・時、

妙にカイさんがソワソワして「空港へは何時に行くんだ?」とか、「ここを何時に出るんだ?」なんてひっきりなしに聞いていたんだけれど、

今思うと、この時彼は密かにみんなに例の「修了書」を渡そうと思ってて、その時間があるかないかすごく気にしてたんだと思う。(カイさん、本当にありがとう!)

空港にはどういう団体なのか、赤い服とお帽子をかぶったおとぎ話の世界に出的そうな可愛らしいおチビちゃん達の集団が居て、一緒に写真など撮ってもらったりしました。

そしてカイさんとの泪の別れ・・・

こうしてワタシ達は空路でヘルシンキに戻り、市内の「KLAUS KURKIHOTEL」という所に(メモによると)泊まった様です。

明日は撮影の変更で、もうワタシ達は帰るだけ・・・これがフィンランド最後の夜です。

ホテルは小さいけど古くてすごく雰囲気のあるとてもステキなホテルでした。レセプションには印度人の美人さんが居て、その美しさにしばし見とれてしまいました。

もっとも、本土印度での美人の条件は『鼻が長くて太っている』だから、ほっそりした彼女は本土ではさほどの美人というワケではないのかもしれませんが、ワタシ達の目には本当に美しい人として映り、男性スタッフのみなさんもご満悦でした(^-^)。

思えば・・・丸太小屋とか、小さな宿泊施設とかばっかりだったので、こんなちゃんとしたホテルに泊まるのはこの時だけでした。

部屋の中は暖房がしっかり効いていて、ヨーロッパの人が極寒の冬でもその寒さを楽しんで過ごせるってコトが納得出来る様な所でした。

鍵を受け取って部屋へと移動するワタシと友人・・・

部屋は角部屋でした。

すると友人が、

「角部屋って・・・すっごく良いか悪いかのどっちかなのよね〜」

なんて言って、ドキドキでドアを開けますと・・・

やった!すっごくステキな部屋です。
広くて、綺麗で雰囲気があって・・・もぉシアワセ(はあと)。

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次の日は、例の『変更』のお陰で、ワタシ達と主役を取って変わった同行添乗員の人を中心に撮影をするそうで、ワタシ達はお役ご免、夜の飛行機まで、午後5時まではフリーになりました。

フィンランドに来て始めての自由時間です。

「もう、撮影は無いんだ!」

と思うとワタシはすっごく心が軽くなって
「もう風邪ひいても大丈夫!」
とばかりに2、3枚重ね履きしていたタイツを脱いで、薄手のタイツにGパンで外に出ました。

・・・するとそれが意外にあったかい。

多分、「寒くない様に」「風邪をひかない様に」ときばって重ね履きしていたタイツが、体を締め付けていたみたいで、結果として体を冷やしていた様でした。

ワタシは友人と二人で海沿いにある煉瓦づくりの倉庫みたいなマーケットの中で買い食いしたり、市バスに乗ったりして楽しみました。

街中で現地のおばあちゃんにバカポンカメラのシャッターをお願いすると、おばあちゃんは熱心に使い方を聞いて、更にあの極寒の中、わざわざしていた手袋を外してシャッターを切ってくれました。

本当にフィンランドで出会った人ってみ〜んなあったかくて親切な方ばっかりでした。皆さんどうも有り難う御座いましたm(_ _)m。

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こうして機内で1泊して、次の日、ワタシと友人と同行添乗員の方は無事ナリタに帰って来ました。

現地ガイドの方とはヘルシンキでさようなら、そして撮影隊のみなさんは、一路ヨーロッパへ向けて出発です。

実はこの企画は「ここまできた 究極の海外旅行」と言って、究極のゼータク旅行と、究極のびんぼ〜旅行を追う、というもので、いわずもがなのワタシ達の方はびんぼ〜旅行の方(^_^;)、

そしてもうお二方の方、「究極のゼータク旅行」の方のロケはフランスやモンテカルロで行われるというコトで、撮影隊の方達はほんっと〜に楽しそうに西ヨーロッパへと旅立って行ったのでした。

(いいな〜)

そして「究極のびんぼ〜旅行」の方にワタシ達が選ばれた(?)様に、「究極のゼータク旅行」の方にもやっぱりそれに見合った様なゴージャスな方を用意したらしい・・・と言うコトでした。

一体、そんなゼータクな旅行に選ばれた方ってどんな方なんでしょう・・・?そして撮影隊の方々がこんなに喜ぶヨーロッパのごーぢゃすな旅って・・・???

・・・って帰ったらワタシ『眼科』のテスト(当時は准看護学校に通いながら見習い看護婦として小さな皮膚科医院にお勤めしていました。)だ・・・それに旅行中、『歯科』、『母性の看護』と2つも試験すっぽかしてるし・・・!!

う゛〜・・・


(その10につづく)