* 『香港の肉まん。』1/3 *
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 ワタシが生まれて始めて訪れた外国は香港。

 それも(へなちょこ)ツアー。その頃は、まさかその後そこで日本語教師(不法就労)なぞしようとは、夢にも思いませんでしたが(^_^;)

 2年で10万円とかゆー、海外旅行遍歴のワタシの初体験としては“2泊3日の香港の旅”なんて、とても意外っぽいと自分でも思います。が、いや、あの(へっぽこ)ツアーだったからこそ、その後あんな旅行をしてしまったのかもしれマセン。
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 その当時はまだ海外旅行が今ほどポピュラーで無かったし、第一ワタシは田舎モノなのでワタシの周りで外国に行った事がある人といえば、お向かいのおじちゃん(サ○ヨー電気にお勤め)が会社の出張でロシアに行った位。

 その時はそれこそ近所中大騒ぎだったさ(^_^;)。お人形の中から繰り返しお人形が出てくるロシアのお土産を近所中の子が貰って、うはー!とか言って。第一、その頃のワタシはロシアなんて国知らなかったよ。

 そんな状況だったから、ワタシは外国に行こうにも一体、どうやって行ったらいいのか、全く解らなかった。只、(あるきっかけで)小5の頃から香港、そして小6の時分(とき)からケニアに行きたい!という気持ちだけはずっと暖めていたのデス。

 高卒でワケあって(推薦取れていた)短大を断り、地元の信用組合にお勤めした。その2年目か3年目の夏休みにワタシは何気にイッコ上のセンパイに「センパイ、香港行きませんか?」と言ってみたのだ。

 モチロン、ワタシはセンパイは絶対断ると思っていた。夏休みは有給を入れて3日しかない。外国なんて、そしてましてや香港なんて、絶対絶対一緒に行こうなんて人はこの世にいっこない、とワタシは思っていたのだ。本当だ。

 ところが、センパイは「うん、いいよ。行きたい。」という。その後はトントン拍子。センパイが上司のエライ人に旅行会社を斡旋して貰って、あれよあれよと3泊4日、香港の旅が決まった。

つづく。つづきはこちら。