* 日 本 語 学 校 で *
(メールマガジンでお届けに上がる商品のほんの一例です。)
*このお話は『香港の病院で』と一話読み切り前後編になっています。*
(このページが後編というかまぁこのお話しのおしまいになってます。)


*前編というかいきさつの『香港の病院で』へ*
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そんなこんなで香港で働いてみる事に決めたワタシ。

八方手を尽くしてある日本語学校の先生という職にありつく事ができた。

その最初の授業の時、ワタシはメチャメチャ緊張していた。

なにしろ、その学校の校長先生(日本人)と来たら、

「好きなようにやってください(^-^)」

と言うだけで、本当に何の希望も、教材すらも渡されず授業をやらなければならなかったからだ。

制限が無い、というのは(特にワタシの様な者にとっては)どちらかというと嬉しくて面倒が無いことではあるのだけれども、こんな、全く初めての経験で、なんにもガイドが無い、というのは本当に心細いものである。

でもなんとか一通り授業を組み立て、いざ、教室へ。

最初に受け持ったお教室は、老若男女の5人〜10人くらいの、小さなクラスで、彼らは大分日本語が読んだりかけたりする上級クラスの人達だった。

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いよいよ初授業。

ワタシはまず、ホワイトボードの前に立ち、自己紹介する事にした。

ワタシが一生懸命覚えた広東語で、

「皆さんこんにちは。

ワタシは○○(←フルネーム)と言うものです。

宜しくお願いします。m(_ _)m。」


と言うと、何故かお教室がどっとウケた。

はれ・・・(゜.゜)?

(どーなっちゃったの?ワタシ何か面白いこと言った?それとも広東語がおかしかったのかな???)

訳もわからず赤面してへらへらしていると、クラスで紅一点のおばちゃまが、腹をかかえながら、

「先生、先生の名前(発音)は、広東語で

『もうお金残って無いの』

という意味になります。」

と教えてくれた。


・・・ぐ。

確かに金は残っていない。

それにワタシは生まれてこの方お金が残ったためしが無い。
いつもびんぼーでぴーぴー言っている。


・・・名は体を表す・・・

しかもワタシは広東語で表されてるらしい。