1$360円当時の旅の玄関と言えば、香港だった。 有名な『深夜特急』(著者:沢木耕太郎)も確か香港から始まっていた様な気がする。
かつての旅の強者は、なにはともあれまずとりあえず香港に飛び、そしてそこで地図を広げ、矛先を決め、情報を集めたり旅の準備をしたりして旅だって行った。
そして又、旅の終わりにふらっとそこに寄り、身支度を整えて日本に帰って行った。そう、まるで帰宅前に一杯飲み屋でちょっとひっかけて行く様に、旅人は香港で残りの1週間を過ごしていたのだ。
しかし、ここ10年ちょっと前位から、旅の玄関はバンコックになって来た気がする。
香港の物価や香港までの航空運賃が徐々に上がり始め、バンコクの方が安いエア・チケットが出回るし、(エア・チケットだけで言うならペナンには恐ろしく安いチケットが出回っている。)何処に行くにも便利がいいしで、旅人には香港よりバンコクの方が都合が良くなって来たのだ。
しかしながら、今でも香港に始まり、香港で旅を〆る人も沢山いる。かくいうワタシもその内の一人である。始める時はともかく、旅の終わりにはどうしても、日本に帰る前にはなんとしても、香港に寄りたくなってしまって、結局いつも寄ってしまう。
そもそも、ワタシはしごく香港が好きなので、別段用事も無いのにわざわざちょっと割り増しな香港経由のチケットを買ったりして「寄る」というよりは「向かう」、「向かう」というよりは「帰る」という感じなのだが、でもそういう人はやっぱり少数派で、大抵の人は昔も今も香港は旅の『通過都市』である事に変わりはないみたいだ。
しかし、同じ「旅の玄関」でありながら、バンコクは『通過都市』という色合いが薄い様な気がする。
旅人は、特に男性はバンコクを気に入り、やがてはタイの奥へ中へと進んで行く。さしずめ、香港が世界へ出立する時の『通過都市』なら、バンコクはタイという国へのお玄関、いや落とし穴と言った感じだ。
バンコクには、まるで釣り餌の様に旅人の心を捕らえて、やがては魅惑のタイランドへと引きずり込んで行ってしまう様な、そんな魅力があるみたいなのだ。
なにしろ、タイは陽気も良いし、食べ物もうまいし、人々はほがらかだし、世界への便は良いし、物価も安い。あと、こんな事言ってしまっていいかどうかわからないが、下司なことばで言うと、"大麻と女"も安いのだ。(当たり前の事だけれど、トラブルも沢山あるので、大麻に関わるのは止めましょう。)
もちろん、都会にはスラムもあるし、北の方には貧しい土地が広がっている。でも、そんな所もぜんぶひっくるめてタイを愛してしまう人が後を絶たない。
そんな人気者のタイだから、色々な人が色々な魅力を語り伝えている事と思う。なので、今回ワタシはタイの「甘味」に限定して、魅惑の『タイぐるめワールド』をご紹介してみようかと思う。
----- まず、タイの甘味といえば、お茶だ。
アジアでは、何処の国でも大抵屋台でお茶(ミルク・ティー)を売っているが、タイのは特別魅惑のオレンジ色のお茶だ。
多分、コンデンスミルクがた〜っぷり入っているんだと思う。たいてい厚いガラスのコップに、熱いお茶を注いでくれるのだが、下半分が白、上半分がオレンジっていう位たっぷりミルクが入っていて、あっま〜いのだ。
でも、タイの気候にはコレが最適!旅の疲れを癒してくれる必需品だと思う。
次に、かき氷。
タイのかき氷はカンナで削る。これがまた美味い!でも、下痢が心配な人や短期で旅行している人にはおすすめ出来ないかも。なにしろ氷は生水で出来ている上、結構きちゃない感じがする工場で作られ、これまた結構きちゃない方法で運搬されているのを見てしまったから。
そしてコレは是非おすすめアイスクリーム!
タイでは、おばちゃんとかがココナッツで出来たお手製のアイスクリームをよく売り歩いている。風情としては日本の懐かしのアイスキャンデー売りと行ったところか。
アイスクリームには、タピオカやジェリーなど、色々なトッピングがあるばかりでなく、アイスクリームをのせる台も色々選べるのだ。
日本ではアイスというと、コーンとカップくらいしかないけれど、タイではその他マドレーヌ、コッペパン、餅米など色々あって甘い物好きには嬉しい限りなのです。
中でもおすすめ、イチオシ美味しいのが、『餅米』。 餅米の上にアイスクリームをのせてもらって、その餅米とアイスを一緒に食べるのが絶品。タピオカのトッピングもいいかな。
最初はちょっと抵抗があるかもしれないけれど、この組み合わせは本当に美味しいので、是非是非チャレンジしてみてみて〜(^▽^)/って感じなのです。
最後に、日本ではまだあまり知られていないのですが、タイは生菓子も美味しいです。
生菓子は、屋台ではなくお店で買っていました。 ワタシはタイの生菓子が大大大好きで、バナナやココナッツといった南国フルーツでつくられた、和菓子の様なそれらのお菓子を、たびたび買って食べていました。
タイでは、托鉢に来られるお坊さんの為に、なんでも「お持ち帰り」にしてくれますから、屋台で、お店で、美味しそうな甘味を買って宿屋さんででも味わって見て下さい。
きっとタイの甘味はあなたの疲れたカラダとココロを癒してくれますヨ(^-^)。
あ、それと当たり前ですが、生菓子は持ちが悪いので、買ったらスグに食べましょう(^▽^)/。それから余談ですが、女性はお坊さんには触れてはイケナイので、注意が必要です。
それでは、魅惑のタイぐるめワールドへ、あなたも行ってらっしゃあい!(^▽^)
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*旅ギャラ リー* (クリックすると大きな絵が見られます。)
屋台のアイス
アイスのトッピング
タイの生菓子・1
タイの生菓子・2
ブリックパック?
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