* ボ り の 北 米 ス タ イ ル * (メールマガジンでお届けに上がる商品のほんの一例です。) |
北米、というとぼられたとかレシートをごまかされたとか、どうもあんまり良い思い出が無い。 本当はもっともっと色々なモノを見た筈だし、色々な事を感じた筈なんだけど・・・思い出すのはこんなことばかり。 <<メイシーズで>> 「メイシーズ」(「メイシー」という発音が本当かも。)という百貨店がある。 日本でいうと高島屋とかそんな感じなんだろう。百貨店の老舗と言われていて、結構な有名どころのお店だ。 ・・・確かあの時はマイアミのメイシーズだったと思う。 コートがすごく安くなっていて、その時は夏だったんだけれども好きなデザインのが見つかったので、ちょっと荷物になるけれども、もう旅も終わりだったし思い切って買って帰る事にした。 そのコートには40%OFFかなんかの値札が付いていて、店員の説明では、全館セールで今なら更に30%の割引になると言った。 それでお金を払ってコートとレシートを受け取り、テナントを出てレシートを見ると、なんだか高い様な気がする。 普段のワタシなら、支払いの時、レジの前でいちいち電卓を取り出して金額を確かめてから支払いを済ませるのだが、ここはかの「メイシーズ」ということで、油断していた、というかそんな事したら場違いも甚だしい、という感じだったのでそういう事は控えていたのだ。 さっそく電卓を取り出して計算してみると、やっぱり割引がされていなかった。 それも微妙に何割引かしてあって、パッと見ではきちんと計算されているかの様になっていたのだ。 そこですぐさま売場に引き返して先ほどの店員にレシートを見せたのだが、店員はロコツに嫌な顔をして取り合ってくれない。 それでもワタシがレシートと、先ほど買ったコートの入った紙袋を渡して「もう一度計算し直して欲しい」と言うと、そのうちにあちこちから何よ何よという感じで店員が集まって来て、ワタシはあれよ、という間に5、6人にぐるりと取り囲まれてしまった。 以前友達がN.Y.で囲まれてしまった事(は『徒然にN.Y.』にあります。)があったが、どうもそういう事があると人間というモノは、数にモノ言わせて何とかしようとするモノらしい。 そして店員はすごい顔でワタシを睨みながら口々に 「ちょと何よこの子」 「知らないわよ、何だかウルサイコト言うのよ、このバカが!」 という感じで英語で悪口を言いながら、あろうことか先ほどのコートの売り子が、ワタシが買ったコートの入った紙袋を足で蹴った!・・・ので、こちらもついカチンと来てしまって、 「もういいわ、このコート返すからお金も返してちょうだい!」 と言うと、あちらも負けじと 「上等だわ!ええ〜返すわよ!!」 と逆切れ。 ・・・今思うとあのコート、すっごく好みだからやっぱり買っときゃよかったと思うんだけど・・・(^_^;)。 <<食べ物やさんで>> これも多分メイシーズのテナントの食堂か、さもなければメイシーズの入っていたモールの中の食べ物やさんでの事なんだけど・・・ やっぱりレシートがごまかされていた。 米国では、TAX の他にサービス料、チップが取られるんだけれど、それに日本人が慣れていないからという事で、よくその辺でごまかされる事が多いみたいだ。 その時は、普通よりも多いTAX 、そしてチップ料がレシートに印刷されていて店員に訴えたのだけれど、やっぱり店員は非を認めなかった。 ・・・本当に懲りない、そして謝らない店員達だ。(もちろん、料金は正しく払って来ました。) <<キーウエストで>> TAXと言えば、キーウエストで・・・ そこは「キーライムパイ」で有名な、又ヘミングウェイゆかりのレストランとしても名高いシーフードのお店だった。 そこへワタシ達は、長いビンボー旅行のしめくくりのお祝いとして、出かけて行ったのだ。 ・・・店員はやっぱりロコツに悪い席にワタシ達を通した。感じもすごく悪かった。 それだけでももう、すごく嫌な感じだったんだけれども・・・せっかく来たんだし、ジャパンバッシングなんてここだけの話しじゃないしんだし、ま、楽しまなくっちゃ、ね、と気分を変えて料理を注文した。 で、間もなくテーブルに置かれたレシートを見てみると・・・やっぱりそこには不当なTAX料が印刷されていた。 その時は、ワタシは直接店員に掛け合わずに、近くに座っていた米国人のカップルの女性に 「このTAX・・・ちょっとおかしいと思うんだけど・・・どう思う?」 という具合に相談して見た所、その女性はとても親切な人だったみたいで、 「あら、ホント。こんなに高い訳ないわ!いいわ、私が文句言ってあげる!」 と店員に掛け合ってくれた。 すると店員は、これはチップが含まれているのどうのこうのと言っていた。 店員の言い分としては、(ワタシが思うには多分、『日本人は米国のレストランではチップ(*)を払うものだ』という事を知らないだろうから、という言い分で)チップ込みの料金をレシートに書いて置いたのだ、という事だったんだけれども・・・ (*チップは食べた料金のだいたい25%程度) レシートは、なるほどチップ込みと言えば納得の料金だったから、その女性も素直に引き下がった。 でも、それを“TAX ”として書いてあるのだから、もしその事にワタシが気付かなかったなら、ワタシ達はその金額の他に、更にその金額の25% 程度のチップまで払ってしまっていただろうと思う。 ともかく、その時は仲介してくれた女性の立場もあって、それ以上は私も店員につっこまなかったけれども、やっぱり店員は謝りはしなかったし、レシートも訂正しなかったのだ。 <<デニーズで>> 何だか体も疲れたし、久しぶりに贅沢に外食しましょう、と、デニーズに入った。 ここはファミリーレストランだから料金も表示通り、サービスもマニュアル通りでしょう・・・と思ったら、 付け合わせに頼んだゴハンが腐って糸を引いていた。 店員に指摘すると換えのゴハンをよそって来たがやっぱり腐ってる。 だったら、ポテトで良いよ、と言うと、その腐ったゴハンを乗せていたお皿のまんま、ぬるぬると糸引いてる状態でポテトを乗せてきた。 ウンザリ。 支払いの時、ワタシはサービス料(チップ)を払わなかった。 ウエイトレスはまたもや懸命に「米国ではサービス料(チップ)を払うのが当然」という事をワタシに説明し始めた。 で、ワタシも負けじと 「ここではサービス料(チップ)を払わなきゃならない、なんて事は良く解ってるわよ!でもいい?ここでは2度も腐ったゴハンが出てきたのよ?そんなんでどーして“サービス”料を払わなくちゃなんないのよ?一体、何が“サービス”だって言うのよ?!」 と言った。 それでも先のウエイトレスは、ワタシは英語が分かって無いんだと思って尚も“サービス料(チップ)”を払うんだ、という事を説明しようとした。 その時もやっぱり3、4人のウエイトレスが集まっていたのだが、その内の一人が 「この子は“サービス料(チップ)”を払わなきゃいけないっていう事は解ってる、って言ってるのよ。それは解ってるけれども払いたくない、って言ってるのよ。」 と同僚に説明していたから、もう一度、 「その通り。だってどうして腐ったモノ食べさせられてそんなモノ払わなきゃいけないのよ?!」 とダメ押しした。 皆さんもご存じかもしれないけれど、米国のウエイトレス、ウエイターというのは大抵はそのお店からはお給料をもらっていない。(「デニーズ」みたいな所は多少基本給というのがあるのだと思うのだけれど。) 店員のお給料というのは、お客がテーブルや支払いと一緒に置いていくチップ(レシートにチップ料としてその金額を記入し、一緒にカードで支払う事も可)を集めてそれをみんなで分け合って『稼ぎ』とするので、 ワタシが“サービス料(チップ)”を払わないというのは、本当はお門違いなんだけれども、そしたらそれで彼女達は店の支配人を呼んで来るなり、後から店側と交渉するなりすれば良い訳で。 (多分、その時はそういうサイドディッシュの管理も彼女達がやっていたから彼女達もそれ以上“サービス料(チップ)”の要求が出来なかったんだと思うんだけれども) ----- ・・・ともかくまぁ、最後のはちょっと違うけれども、こうやってダマされたりごまかされたりする事がよくあるって事です。 以前、『定価』の無い社会での支払いの難しさを『正しいお金の使い方?!』に書いたことがあったけれども、『定価』の世界だってなんのその。 きちんとした売場で、きちんとした値札が付いているモノを買って、レジから出てきた立派なレシートをもらったとしても、落とし穴はいくらでもあるモノです。 みなさん、レシートは、お金を渡してしまう前によくよく確かめましょう。 そしてカードで支払う時は特に後から金額を増やして書き足されない様に気を付けましょう。 (サービス料、チップ料の欄などを空欄にせず、きちんと書き込んで、一度自分でも計算してみて、そして合計欄もきちんと確かめるなり書き込むなりしてから店員に渡し、そして出来うる限り自分の目の前でカードの処理をしてもらいましょう。) あと、税金は州によって多少違うので、その土地に行ったらモノを買ったりお店で食事したりする前に調べておくと良いでしょう。 最後に、店側に誤りやごまかしがあったら、毅然とした態度で訴えましょう。「そこまで言わなくても察してくれるはず」とか「何となく申し訳ない」等と思う必要はありません。 そしてともかくああした 『ジャップは黙ってボられてりゃいいのよ』 的な態度にストップをかけようじゃありませんか。 (もちろん、そんな店や店員ばっかじゃ無いけど、ね(^-^)。) |