* 人 民 の T V * (メールマガジンでお届けに上がる商品のほんの一例です。) |
以前、中国で体調を崩した。 もぉ、そりゃヒドイもんで便器に座りながら吐いてしまうというすざまぢい胃腸炎だった。あたしゃ初めて風呂トイレ一緒の状態を良いと思ったね。掃除がラク。 んで、何日も何日もベッドの上で過ごした。 その部屋は安宿のトリプルだったけどTVがついていて、する事も無いワタシは日がな一日中国のTVを視て過ごした。 中国のTVはスゴかった。 今はもう、大分違うのかもしれないけれど、1991年頃の中国のTV番組は、 今日は、どこそこでこんな華やかな催し物がありました。 とか、 今日は、どこそこでこんなモノが建設されました。 だとか、つまりは良いニューズしかやらないんであ〜る。 もぉ、ずっとずっとずっとそぉなのである。 根拠の無いデマかもしれないんだけど、中国で盗難にあって届け出たところ 「中国は皆平等です。中国には泥棒という職業はアリマセン。」 と言われたというハナシを聞いたことがあるが、そんなのも信じてしまいそうなイキオイだ。 嗚呼、中国ってホントに天安門事件が起きるよーなトコロなんだなぁ、と実感。 でも、まてよ。日本だって同じぢゃん。いや、そんなのがごまかされてる分、返って悪いかも。 先の天皇が死んだ時にマスコミは政府の犬だってはっきりワカッタし、もぉ、なにもかもがTVの言う通りだ。みのさんがプルーンが良いといえば、プルーンが売れるのだ。宇多田ヒカルが才能があるといえば才能があるし、松たか子が美人と言えば、どんなに豚ッ鼻でも美人なのだ。←松さんファンの方ゴメンナサイ。 親の言うことよりもTVの言うことの方が余程信憑性があって、信頼できる情報だという風潮を肌で感じる。 音楽も、流行も文化も経済も思想も風潮もいでおろぎーも憲法でさえ情報操作できるし、されている。(←だからって、爆弾なんか作ってないから安心してネ。) 豪州で働いていた頃、よく日本人のオンナノコが目に付いた。みんな同じ髪型、同じ服装だからだ。 しかもそれがとても奇異なのだ。メイクもファッションも。本人はキメキメらしいのだが、それは日本のフィリピンパブのお姉様方と同じ。異国では奇異でしかも統率されて見える。 ワタシの同僚の豪州人の女の子なんか、「なにか宗教的な理由で」日本のオンナノコはみな同じ髪型なんだと思っていた位だ。 中国で情報が限られているのは国際的には周知のコトだし、最近では「人民」の方々もそれに気付いて来ている。 でも、日本のヒトは先のワタシの「中国のTVのハナシ」を笑い話として受け止める。ちっとも自分の国も、そして自分も制約されているなんて考えても見もしない。 自分は至って自由で豊かだと確信している。 日本の情報はしごく制限されている。 でもそれはTVだけに始まったコトぢゃない。 もっといろいろ読みたくなってしまった方は→こちら
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